益田ミリさんの『ツユクサナツコの一生』を読んだ感想
7月頃に本屋さんに行った時に見つけた本です。
買おうかな?って思ったんやけど、値段が1980円とちょっと高かったんと💦
主人公が『32歳の漫画家』ってなってたんで、購入するのを見送ってました。
でも、益田ミリさんの大ファンとしては
やっぱり読んどこ!って思って、先週本屋さんに行った時に購入。
ちょっとずつ読もうと思ってたんやけど
読みだしたら止まらず
あっという間に読んでしまいました。
どんな本か予備知識は全くなくて、本の帯の
『期待もせんと、絶望もせんと、それでも人は生きていける』って言うのを見て
いつもの益田ミリさんワールドかなって思って読んでいったら・・・。
いや~、なんとも言えん気持ちになった・・・。
コロナ禍の2021年春からのお話で、今読むとめっちゃ前の事に感じます。
町を歩いている人が全てマスクをしてた、あの頃のお話です。
漫画の中の人物もみんなマスクを付けてたり、飲食店のテーブルが透明のパーテーションで仕切られてたり、めっちゃリアルに描かれてます。
物語も、『あった、あった!』って思うような話で、32歳の漫画家ナツコの日常が描かれてます。
いつものミリさんの作品のように、共感できる部分がいっぱいあって
漫画の中の会話が大阪弁やし親近感も感じながら
ちょっと切なくなったりしながらも、楽しく読み続けていくと・・・。
今までにない展開に・・・・。
ほんま、なんとも言えん気持ちになりました(´;ω;`)ウゥゥ
語彙力なくて、なんと伝えてええのかわからん(´;ω;`)ウゥゥ
最終話の『胡桃』では号泣してしまいました😭
今までにない展開の話はこれ以上は書くとネタバレになるんで控えますが
今回も共感できる部分がめちゃくちゃありました。
『ツユクサナツコの一生』で私が共感したところ
第5話の『かき氷』の中に出てくるお父さんのセリフが
めちゃくちゃ共感しました。
ナツコがお父さんに生まれ変わったらもっと勉強してセレブになりたいかって聞いたところ
『勉強しようと思える環境かいうのもあるんやろ
その時は気づかんもんやろうけど』
『引いたおみくじみたいなところもあるやろ人生は』
『選べる道が多いのがアタリや』
って言うセリフです。
自分自身が『勉強しようと思える環境』になかったし
『選べる道が少ない(って言うか無い)』から
思わず『ほんま、それ!』って声を出してしまいました。
人生はおみくじ・・・。
当たりはずれがあって、勉強できる環境におれるかどうかって
自分の努力ではどうしようもできひんよなぁ。
第16話の『まねき猫』のお話の
『運、か~』
『なんでも かんでも がんばりだけとはちゃうんよな』って言う
ナツコのセリフも心に刺さりました。
私が今、『選べる道が少ない』人生から『選べる道が多い』人生に変わったんは
『運』が良かったから。
もちろん、自分ではめちゃくちゃ頑張ったつもりやけど
その頑張りが人生を変えられるかどうかはやっぱり『運』が大きいと思います。
シングルマザー&子供が小さい&近くに子供達を見てくれる親戚もいないという悪条件の中
前の会社に雇ってもらえたこと。
前の会社でネットショップの運営全てに携わる事が出来たこと。
(めちゃくちゃしんどかったけど)
フリーランスになっても仕事が常にあったこと。
Tさんと出会って、今の仕事をすることになったこと。
今の仕事が今までのスキルの積み重ねで結果を出すことが出来たこと。
全て、『運』が良かったから。
最近自分の運の良さに感謝することを忘れてたな・・・。
自分が頑張ってきたから今があるって気持ちの方が強くなってて、ちょっと傲慢になってた💦
この『ツユクサナツコの一生』を読んだから『運』の大事さを思い出すことが出来たわ。
過去の『選ぶ道が少ない人生』があったから
余計にありがたみがわかると思うし
『選ぶ道が少ない人生』も経験出来て
(今考えると、その時の自分が可哀そうでギュって抱きしめてあげたいぐらいやけど😢)
今『選ぶ道が多い人生』を過ごせてるって事は
もしかして、私の人生大当たりかも!
コミックにしてはちょっと高めやけど値段以上の価値がある1冊
今まで送ってきた人生で、共感できるところはみんな違うと思うけど
値段以上の価値がある1冊やと思います。
今までにないタイプの漫画で、人生についても、とても考える事が出来るし
色々と気付くことがあるし、どの年代の方にもめちゃくちゃおススメです!
新潮社さんのサイトで試し読み出来ます。↓
https://www.shinchosha.co.jp/book/351982/preview/
↓ にほんブログ村・ランキングに参加しています。